情報技術専攻 早原特許技術事務所

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【特許第7039155号】コンテンツの伝送を無線変調方式に合わせて適応制御する!

Date:2024年5月11日 | Category: |

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7039155/15/ja

【特許番号】特許第7039155号
【登録日】令和4年3月11日(2022.3.11)
【発明の名称】コンテンツサーバからコアシステム装置へ送信するコンテンツのビットレートを適応制御するシステム及び方法
【特許権者】一般社団法人日本ケーブルラボ
【発明者】松本修一

【課題】
近年、ケーブルテレビ事業において、従来の引込ケーブルに代わるローカルIP放送の導入が検討されています。5Gや4Gなどの移動通信システムを用いたローカルIP放送は、高い伝送品質を実現し、視聴環境の整備に貢献することが期待されています。
しかし、ローカルIP放送には、データ欠損による視聴品質の劣化という課題が存在します。特に、リアルタイム型放送サービスにおいては、端末が受信したコンテンツを即座に再生するため、データ欠損の影響が顕著に現れます。
ケーブルテレビの事業に、リアルタイム型放送サービスを適用した場合、端末毎に、基地局との間の無線伝送路に応じて異なる無線変調方式(MCS(Modulation and Cording Scheme))が決定されます。そのために、同一のコンテンツについて異なる無線変調方式で複数放送することは難しい制御が必要となります。

【目的・効果】
本発明は、リアルタイム型放送サービスについて、コンテンツサーバとコアシステム装置との間のコンテンツの伝送を、コアシステム装置と端末との間の無線変調方式に合わせて適応制御することができます。

【請求項1】
リアルタイム型放送サービスであって、複数のチャネルのコンテンツを送信するコンテンツサーバと、当該コンテンツを基地局を介して複数の端末へ配信するコアシステム装置とを有するシステムにおいて、
コアシステム装置は、各端末に対する無線伝送路に応じて決定された無線変調方式を収集し、視聴チャネル毎に、複数の無線変調方式から統計値となる統計無線変調方式を決定し、視聴チャネル及び統計無線変調方式を含むコンテンツ要求をコンテンツサーバへ送信し、
コンテンツサーバは、コンテンツ要求に含まれる当該視聴チャネルのコンテンツを、統計無線変調方式に応じたビットレートで、コアシステム装置へ送信する
ことを特徴とするシステム。

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