【特許第7285586】近くのユーザ同士で自動的に同一の仮想空間を共有する!
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-7285586/15/ja
【特許番号】特許第7285586号(P7285586)
【登録日】令和5年5月25日(2023.5.25)
【発明の名称】副端末と同一の仮想空間へ主端末を参入させる方法、システム、主端末、副端末及びプログラム
【特許権者】有限会社池谷製作所
【発明者】池谷英悟
【課題】
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた仮想空間(VR)は、近年注目を集めています。複数の人がHMDを装着し、同じ仮想空間を共有する「共有VR」は、ゲームやコミュニケーションなど、様々な分野で革新的な体験を提供します。
しかし、現状の共有VRシステムでは、現実空間の位置情報と仮想空間への参入が連携していません。具体的には、HMDを装着した複数のユーザーが現実空間で同じ場所にいても、仮想空間ではそれぞれバラバラの場所に現れてしまうのです。これは、HMD端末ごとに個別に仮想空間サーバにアクセスしているためです。
そのため、ユーザ同士が仮想空間で出会うためには、各自が手動で操作を行い、同じサーバに接続する必要があります。これは非常に煩わしく、共有VRの普及を阻害する要因となっています。
【目的・効果】
本発明は、現実空間で視認可能な位置にいるユーザを自動的に同じ仮想空間に参入させることができます。ユーザは煩わしい操作なしに、自然な流れで仮想空間での交流を楽しむことができます。
【請求項1】
主端末と副端末とを有するシステムの仮想空間参入方法であって、
主端末は、カメラを搭載し、副端末又はその周辺機器の物体形状又はマーカを予め記憶しており、
主端末は、カメラによる現実空間の映像から物体認識によって当該副端末又はその周辺機器の物体形状又はマーカを検出したか否かを判定する第1のステップと、
主端末が、真と判定した際に、副端末と同一の仮想空間サーバへアクセスし、同一の仮想空間へ参入する第2のステップと
を有することを特徴とする仮想空間参入方法。