情報技術専攻 早原特許技術事務所

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自社事業に基づく発明抽出について

Date:2026年2月8日 | Category: |

自社事業から発明を掘り起こす「発明抽出」は、競合他社に対する優位性を築くための極めて重要なプロセスです。しかし、「何が発明に該当するのかわからない」というのが普通です。

発明抽出について、弁理士の3つの視点をご説明します。

  1. 特許は自社事業を守るためのものですので、発明も、自社事業から掘り起こすことが重要です。
    発明抽出には、とにかく少人数のグループディスカッション(ブレインストーミング)が重要です。
    このとき、重要なのは、リーダの「質問力」です。
    最初は、できる限り、(1)多様且つ多数のアイデアを抽出させていきます。その上で、(2)その大量のアイデアを、自社事業に沿って収束させていきます。
  2. アイデアは、自社事業の「課題」から逆算すると考えやすいです。
    発明とは、大発見である必要はありません。、開発設計過程で直面した「小さな不便」や「エラー」をどう解決したか、に注目してください。
    ・処理速度を上げるために工夫した構成やアルゴリズムは?
    ・通信の安定性を確保するために追加した制御フローは?
    ・ユーザの誤操作を防ぐために導入したユーザインタフェースは?
  3. 「ビジネスモデル×技術」の掛け合わせで考えてください。
    自社ビジネスに、汎用的な既存技術を適用した場合、「特有のデータ制御」や「生成AIに対するプロンプト」の工夫も注目してください。
  4. 他社が真似したくなるポイント」を探ってください。
    「もし競合他社が同じサービスを始めたら、どこを真似されると一番困るか?」という視点を持ってみてください。
  5. 発明抽出を、「社内の文化」にしてください。
    これは、1回のミーディングではなく、継続的なプロセスにしてください。例えば定例会議に10分だけ、全員でアイデアを言い合う場があってもいいと思います。
    「これは特許になるかも?」と気軽に相談できる雰囲気を作ることが重要です。

自社事業に基づく発明について、特許を取得することができれば、広告宣伝として機能するだけでなく、事業の参入障壁を構築することになります。

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