情報技術専攻 早原特許技術事務所

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[AI×ネットワーク]の特許戦略について

Date:2026年2月17日 | Category: |

現在、ユーザは、5G/6G/無線ネットワーク/光ネットワークのような次世代通信インフラを介して、人工知能としての生成AIにアクセスし、様々な知識を得ることができるようになってきました。
しかしながら、AIとネットワークとが融合した技術までは、まだ十分に発展してきていないと思います。
これからは、AIに何を掛けるか?(AI×?)を競う時代になってくると思われます。
その代表的なものとして、「AI×ネットワーク」があり、例えば「AI駆動型ネットワーク」や「AI分散ネットワーク」のような新たな技術領域が、特許出願の主戦場となってくると思われます。

 

この融合領域で勝つための特許戦略について、発明抽出の観点を考えてみました。

  1.  狙うのは「境界線」にある
    AIとネットワークとを結びつける接点部分
    に、工夫した点が有るか否かを検討してください。
    第1に、AIから見た、ネットワークにおける訓練(学習)データ、対象(入力)データ、プロンプト、通信制御を検討することができます。
    第2に、ネットワークから見た、AIの分散協調を検討することがきます。
  2. エッジAI
    全てを大規模なLLMで処理するのではなく、階層化された末端のエッジ(縁)AIの挙動を検討することできます。
    エッジAIは、端末に近いエッジでAI処理を実行するものであって、リアルタイム性とプライバシー保護を両立させることが鍵となります。
  3. AIネットワーク・オーケストレータ
    AIによって、通信トラフィックに応じた制御をワークフロー(例えば動的リソース割当て)を記述したプロンプトを、複数のAIを連携させるオーケストレータに指示します。
    このとき、各AIが、ネットワークの各要素を制御するものであり、オーケストレータのワークフローに従って、ネットワーク全体が制御されるような技術です。
  4. AIモデルの分散化
    AIモデルを1か所の生成AIに収集させて訓練することなく、ネットワーク上にあえてモデルの更新値のみを分散させて共有するような技術も想定できます。

従来、ビジネスモデルの特許明細書は、「如何に概念的に書いて、具体的に書かないか」を追求されているような気がします。
概念的に含めることが、訴訟に強いと思われていることが、一理あるのかもしれません。
日本では、そのようなビジネスモデル特許思考が強すぎるように思います。
一方で、特に米国のAI企業の特許明細書は、かなり技術的に深く記載した明細書が多いように感じます。

個人的には、AI×ネットワークにおける「技術的根拠」を、明細書の中で明確に言語化する必要があると思っています。

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