情報技術専攻 早原特許技術事務所

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MCP(Model Context Protocol)に関する特許

Date:2026年2月13日 | Category: |

AIエージェントにおける複数のAI間の連携に、MCP(Model Context Protocol)(Anthropic)が注目されています。
MCPに関する特許を取得することは、=「AIエージェントのインフラを握る」ことにつながります。

 

MCPとは、LLM(大規模言語モデル)がローカルデータや外部ツールに安全かつ簡単にアクセスするための共通規格です。
従来、ツール毎にAPIを用意する必要がありましたが、MCPという「共通のコンセント」を通すことで、AIエージェントの連携拡張性を向上させたものです。

 

ここで、1件の特許公報を発見しました。

特許第77311144号公報(特許権者:株式会社RAYVEN)

 

この特許は、「MCPホストの権限を、ユーザ端末のGUI上で視覚的に設定する」というものです。意外と簡易です。
これによって、ユーザは、GUIで、MCPホストの「どの権限を許可するか」を選択できるようにしたものです。

 

一見、GUI設定なんて「当たり前じゃん」と思わると思います。
しかしながら、この特許は、MCPのみに限定して、これ以外に権利範囲を及ぼすものとなっていません
MCPとして限定的に狭く、且つ、MCPを採用するAI全てを対象として将来的に広く」権利を設定したように感じます。

 

生成AIやAIエージェントの内部構造では、日本では周回遅れとなっていますが、これらAIを取り巻く「インフラ制御」や「ユーザインタフェース」を特許で抑えることは、ビジネスモデルも含めて重要となってきます。

 

AIサービスを提供する会社は、「MCPはオープン規格だから自由に使える」と考えるのではなく、その実装方法やユーザインタフェースには、他社の特許が網を張っている可能性もあります。
例えば以下のような3点を確認してみることも重要です。

  1. 競合他社サービスにおけるユーザインタフェース
  2. AIエージェント(MCPなど)の特許の確認(既に多数出願済み)
  3. 自社独自の工夫部分を確認し、カウンターとなる特許出願の検討

 

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