情報技術専攻 早原特許技術事務所

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生成AIを用いた発明の壁打ちは、何故上手くいかないのか?

Date:2026年6月27日 | Category: |

最近、生成AIを使えば、特許発明を容易に洗い出して、明細書が完成すると、安易に思われている風潮が気になっています。

しかしながら、生成AIとの壁打ちは「発明を現実から遠ざける」という大きな問題があります。大きく以下の4つの問題があります。

  1.  生成AIは、「もっともらしさ」を優先する!
    そのために、論理的・技術的な正当性を無視した発明を平気で提案してきます。即ち、「自然で整合性の取れる文章」を出力しているに過ぎないことに注意すべきです。ユーザは、その点を気にせず、生成AIの発明を安易に信用することは危険です。
  2. 現場の「泥臭い技術的な制約」が反映されていない。
    特許発明の神髄は、現場の課題に宿っています。設計値や製造プロセスといった具体的な「ノウハウ」から課題が生じています。生成AIとの壁打ちは、概念的な会話に過ぎず、現実の製品開発に不可欠な「制約条件」が完全に置き去りにされしまいます。
  3. どこに技術的な 「ハルシネーション(嘘)」が含まれているか、が全くわからない。
    このような発明を前提にして特許戦略を立てると、特許庁の審査段階で指摘された際に、完全に瓦解していしまいます。最悪、無効理由を含む場合もあります。
  4. プロンプトで特許の進歩性を制約条件とするほど、全く違った方向の発明へ飛んで行ってしまう。
    生成AIと壁打ちの際に進歩性を追求すると、否定的に走って、複雑な発明へ誘導されていきます。

特に、生成AIと発明の壁打ちを始めると、収集つかないような思考に陥れられることになります。生成AIで検討した発明は、その専門分野に精通した弁理士や知財部との間で、再度の壁打ちを絶対に!すべきです。

結局、「発明を現実のものとして完成させる責任は、常に人間にしかない」ということです。

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